アーレンシンドロームまたはアーレン症候群とは、イギリスの教育心理学者の Helen Irlen博士が見つけた視知覚障害の一つです。

本来は『光の感受性障害(SSS:Scotopic Sensitivity Syndrome)』と言われる新造語で、のちにアーレン症候群と呼ばれるようになりました。

SSSのある人はある特定の波長の光に対しての過敏性があり、コントラストの強い場合に最も顕著に反応します。

特に光が眩しく感じ、蛍光灯などの下で読む時に、めまいを感じたり、不安感や心拍数の増加などを認める場合があります。

しかし、生まれつき感覚が人一倍敏感な人がいるため、同じような症状でも注意が必要です。


アーレン症候群のある人は5つの要素が存在すると言われています

1
 光の過敏な感受性
2
 文字の背景となる白い紙面の見え方の不適切さ
3  
 印刷の解像度の悪さ
4  
 認識するための狭い視野の範囲(トンネル現象)
5
 注意の持続性の問題

                                                                      「アーレンシンドローム」 熊谷恵子監訳 金子書房 2013より引用




自覚症状の一部をご紹介します

 ・ 光を眩しく感じる
 ・ 蛍光灯などの下で読むと疲れ、眠気、不安やイライラ感を自覚する
 ・ 行の読み飛ばしや読んでいる位置が分からなくなる
 ・ 集中して読むことが出来ない
 ・ 読むことにより頭痛、気分不良などが発生する
 ・ コンピューターや携帯画面の光り方が気になり見たくなくなる
 ・ 文字の背景の白い部分が眩しすぎて文字の一部が消えてしまう
 ・ 文字の周囲にネオンもような光が重なったように見える
 ・ 文字が川のように流れて動き出すように見える
 ・ 文字と文字が重なったり離れたりする
 ・ 文章や文字が渦を巻くように、ぐるぐる動いて見える
 ・ 文字が上下左右に揺れて見える
 ・ 文字がぼやけたり、よく見えたりする
 ・ 文字がページに中を動き回ったり、全てをごちゃまぜにするように見える


アーレン症候群の見え方に関するイメージです

アーレン症候群に近い症状ではないかと思われる『ビジュアル・スノウ』と言われる症状です。

テレビに映る “砂嵐” のような状態が常に見えるという人もいます。



アーレン症候群の症状緩和に関しては、カラーフィルターやカラーレンズで症状が軽減する場合があります。

カラーフィルターは11種類のフィルターから構成され、どの色合いが一番楽に見え、一番ストレスを感じないかが重要な要素となります。

適合する色は人それぞれで、親子、兄弟でも違ってきます。

まずはフィルターを使用しない状態で読みの検査を行い、適合すると思われるフィルターを用いて再度同じ検査を行います。

読みの速さや正確度がレベルアップするようなら適応可能ですが、全ての方に適応するとは限りませんので注意が必要です。

このようなフィルターを使用してチェックします。


SSSの診断は筑波大学 心理・発達教育相談所でしか行われておりません。


詳しい情報は下記のHPにて確認をお願い致します


筑波大学 心理・発達教育相談所
http://www.gakko.otsuka.tsukuba.ac.jp/?page_id=163

熊谷恵子研究室
http://www.human.tsukuba.ac.jp/~kkumagai/